ユーゴー弾のCPカードの強さを伝えたい!!
はじめに
現在絶賛ユーゴー弾が稼働中のウルトラマンフュージョンファイト。オーブ弾からジード弾に変わった事で追加された要素がいくつか存在するが、その中でも一際不遇な扱いを受けている物がある。それが「キャンペーンカード」、通称CPカードである。
このカードはUR、SRと並び希少な(扱いを受けている)カードなのだが、どこに行っても扱いが悪いという不名誉を受けている。例えばプレイヤー勢からは「まーーーーーたCPかよ、もうちょっとSR出せよボケ」とか「箔押しって言うけど地味だよね、なんかレアな感じが薄いよね*1」とか「URと見間違えたよコンチクショウ」だとか、「CP出すぎなんだよ死ね」とか言われたりしている。
また、これは自分の行きつけのショップでの話だが、URカードが大体1,500円、SRカードが200円程度で売られているのに対し、キャンペーンカードは30円というお手頃価格になっている。N,Rのカードが20円10円で売られていることを考えると涙を禁じ得ない。
とこのように向かい風全開なCPカードの立場を少しでも改善すべくこの記事を書いている次第である。
そもそものスペックの話
ここからは基本的にUR(ウルトラレア)、SR(スーパーレア)、CP(キャンペーン)の3枚のカードを比較していく。
単純な能力値合計で言うと、URが平均8の合計32、SRが平均7の合計28、CPが平均6の合計24となるようにカードメイクがなされている*2*3。つまりカード単体の強さで言えば
UR>SR>CP
という序列になっており、この順に排出が希少なのも当然の話である…… と、ここまでならCPカードが雑魚ということになってしまうのだが事はそう簡単ではない。URとSR、CPにはそれぞれ「カードスキル」が付与されており、URには「ヒッサツワザチャージ」が、SRにはサポート行動強化系*4のスキルが、そしてCPには「カプセル強化」のスキル*5がついている。
ヒッサツワザチャージが強力なのは言うまでもないだろう*6。一方、SRカードについているサポート行動強化系のスキル群は総じてほぼ無意味なスキルである*7。一方、CPについている「カプセル強化」というスキルはとても強力なスキルである。
カプセル強化
そんなカプセル強化の効果は、「カプセル補正値を倍にする」というシンプルかつ強力な効果だ。ここでカプセル補正値とは? という方は下のあたりの記事を参考にしていただきたい。
さてこの補正値が倍になるという効果は大変恐ろしいものである。例えばジード プリミティブにニュージェネαとβのカプセルを積むことを考えてみよう。普通はこのような補正がかかる。
プリミ | 攻撃 | 速さ | 必殺 | 体力 |
---|---|---|---|---|
素の係数 | 1.3 | 1 | 1.3 | 1 |
α補正値 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
β補正値 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
実質係数 | 1.5 | 1.2 | 1.5 | 1.2 |
カプセルの恩恵を受けてキャラが一回り強くなっているのが分かる。だがもしこのプリミティブがCPカードだった場合、補正は以下のようになる。
CPプリミ | 攻撃 | 速さ | 必殺 | 体力 |
---|---|---|---|---|
素の係数 | 1.3 | 1 | 1.3 | 1 |
α補正値 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
β補正値 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
実質係数 | 1.7 | 1.4 | 1.7 | 1.4 |
弱いと言われているニュージェネレーションカプセルがあのベリュドラカプセルと同じ働きをしているのだ。しかもそれを2本積む事ができる。CPカードの可能性に皆さんも気付き始めただろうか。
今の例では能力を平均的に上げたが、CPカードは一点特化をした時にその真価を発揮する。例えばCPプリミティブにサンダーブレスターとアークベリアルのカプセルを積んでみよう。
CPプリミ | 攻撃 | 速さ | 必殺 | 体力 |
---|---|---|---|---|
素の係数 | 1.3 | 1 | 1.3 | 1 |
α補正値 | 0.8 | 0 | 0.2 | 0 |
β補正値 | 0.8 | 0 | 0 | 0 |
実質係数 | 2.9 | 1 | 1.5 | 1 |
なんとコウゲキの実質係数2.9という超絶戦士が爆誕してしまうのだ。何が恐ろしいかというと、カプセルスキルの補正はこれとは別の項で掛け算で聞いてくるということだ。例えば「パンチアップΩ」というスキルは簡単に言うとコウゲキ値が1.4倍になるスキルである。当然掛け算を行う以上元の係数の値は大きい方が好ましい、そしてCPカードはコウゲキ係数2.9という値を叩き出せる。つまりは…… ということである。加えてデモリッションは係数、カプセルスキル補正値とは別に掛け算を行うので……
カプセル強化の注意
カプセル強化のスキルはあくまで「カプセル補正値」を倍加する効果であり、その他の「カプセルスキル」や「カプセルの星」の効果は一切強化されないことに注意。そりゃそうじゃ。
実質のカードの強さってどんなもんよ?
ここで、カプセルを2個使うことを前提でURとSR、CPの大体の強さの目安を示しておきたい。能力平均値は先ほど説明したとおりである。また、キャラの固有係数は基本合計が4.6になるように設定されているので、一部位には平均1.15の値が入っているものとする。カプセル補正値に関しては合計値0.4を想定し、一部位の値が0.1とする。ここで、実質ステータスは
(実質ステ)=(カードステータス)×(係数+カプセル補正値1+カプセル補正値2)
で求められるので、例えばコウゲキ等の一部位に関して
(URの実質ステータス)=8×(1.15+0.1+0.1)=10.8
(SRの実質ステータス)=7×(1.15+0.1+0.1)=9.45
(CPの実質ステータス)=6×(1.15+0.1×2+0.1×2)=9.3
となる。ステータス上では1.17倍もの差が存在するSRとCPだが、カプセルを使うことを前提にすればポテンシャルは殆ど変わらない*8ということが分かる。
加えてこれは平均化した時の話であり、先程説明したように一点特化したときの爆発力はCPが遥かに上回る。ほら、CP使いたくなってきたでしょ? え、ならない? そんなバカな。
実際の例
とまあここまでグダグダと説明してきたが、なんとも分かりにくい部分もあると思うので、実際の例を示してみよう。ここでは、URとCPのペダニウムゼットンをタイリョク特化する事を考えてみる。使用カプセルは「バーンマイト」と「キングジョー」で、スキルはそれぞれに「タイリョクアップΩ」と「レプリケーション」がついており、タイリョクに星が5個入っている理想状態とする*9。
URペダニウムゼットン
URペダゼットンのタイリョク値は最高の10であり、タイリョク係数は1.4であることを踏まえて諸々込みの実質タイリョク値は
(実質タイリョク値)=10×(1.4+0.4+0.4)×(1.0+0.4+0.4+0.4+0.4+0.1*10)
=10×2.2×2.7=59.4
というとんでもない数値だ。体力にすると47,520。1万超えの威力の必殺技を4回耐えるというとんでもない計算である。
CPペダニウムゼットン
一方CPのペダゼットンのタイリョク値は8まで落ちるが係数は同じ。カプセル強化があることを踏まえると実質タイリョク値は
(実質タイリョク値)=8×(1.4+0.4×2+0.4×2)×(1.0+0.4+0.4+0.4+0.4+0.1)
=8×3×2.7=64.8
とURを1割程度も上回ってくる。この時の体力は51,840という訳の分からん数値だ。オーブ弾から考えるとあり得ない数値である。
つまりどういうことだってばよ
今回の例はかなり極端な例であるが、それでもCPにはURを超える程のポテンシャルが秘められているという事が伝わっただろう。上の例もそうだが、当然一点特化すると他の部位に関してはURなどに劣ってしまうことになる*11。もちろん総合力で言うならばURに軍配が上がるのだろうが、それでもCPにはロマンが秘められている気がしてならない。それほど「カプセル強化」というスキルは強力なのだ。
まとめ
さて、CPカードに秘められた無限の可能性が少しでも伝わったなら幸いだ。皆さんも筐体からCPが排出されたら「チッ、またCPかよ」と思うのではなく、「おっCPか、このカードはどういう風にすれば強くなるかな」と考えてみて欲しい。一つの能力を特化するだけならばCPが候補に上がるケースも多いだろう。
先にも述べた通り、ユーゴー3弾から「フュージョンライズ強化」というスキルがCPの一部に搭載される。恐らくこれはフュージョンライズの必殺技の威力を上げると思われるのだが、現状そもそもライズ技の影が薄い*12関係上こちらのスキルも空気になるのでは…… という予感がしているがきっと気の所為。
ではよきキャンペーンカードライフを!
じゃあね。
*1:個人的にユーゴー3弾のキャンペーン勢の箔押しっぷりには期待している
*2:一部例外あり
*3:ちなみにRは合計20、Nは合計18となっている
*4:「コンビネーションアタック強化」「みがわりボウギョ強化」「連続ヒッサツワザ強化」
*5:ユーゴー3弾のCPには「フュージョンライズ強化」というスキルも付くようだ
*6:とは言え現環境だとそこまで有用という訳でもないが
*7:コンビアタック強化は特に大きな効果がなく、みがわりボウギョ強化に関してはURカードで代用が効く上にプレイングでもカバーが可能、連続ヒッサツワザもURカードである程度は代用が効く
*8:その差なんと1.7%程度
*9:星に関してはたぶん後日別の記事で言及すると思います…… たぶん
*10:これが星の補正部分
*11:ここでの例だと、コウゲキ、ハヤサ、ヒッサツワザに関してはURが上である。
*12:良くて1ターンに+25%くらいだしね