『ウルトラマンフュージョンファイト!』が終わるらしいので自分語りする
- はじめに
- ざっと振り返り
- オーブ弾という起源にして頂点
- 育成要素って良くない?
- カードデザインの変遷
- フュージョンファイトはカード排出機?
- フュージョンファイト、サ終
- フュージョンファイトの後継はあるのか?
- こっから自分語りいいっすか?
- 一番思い入れのあるカード
- おわりに
はじめに
2023年2月2日。我々の元に衝撃的なニュースが飛び込んできた。あの神ゲー『ウルトラマンフュージョンファイト!』が次弾のウルトラディメンション3弾をもってサービス終了するという物だ。*1
【稼働終了のお知らせ】
— DCD_ULTRAMAN (@DCD_ULTRAMAN) 2023年2月2日
2023年3月上旬より稼働予定の「ウルトラマン フュージョンファイト! ウルトラディメンション 3弾」をもちまして、フュージョンファイトのサービスを終了させていただきます。
ファンの皆様には厚く御礼申し上げます。
今後ともウルトラマンシリーズを宜しくお願い致します。
このフュージョンファイトというゲームには個人的に思う所も多いので、せっかくなら何か書こうと思ってこのはてなブログを開いた次第である。
要するに懐古厨のおっさんが語るだけの記事。
ざっと振り返り
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』が2015年11月30日にサービスを終了してから約1年。
2016年7月9日に『ウルトラマンオーブ』が放送開始され、それに合わせて2016年7月28日に稼働を開始したのがこの『ウルトラマンフュージョンファイト!』である。
ちょうど2016年5月に新筐体へと移行した『アイカツ!』の筐体を引き継いだ形。
本日より「データカードダス アイカツ!第5弾」が稼働です!このマシン(写真)が目印です!今までアイカツ!をお楽しみいただいている方も、これから入学(アイカツ!を始める)される方も、楽しんでいただけると嬉しいです!ぜひ、1プレイを! pic.twitter.com/XXEGNbsPBb
— アイカツ!シリーズ データカードダス公式 (@aikatsu_dcd) 2013年6月13日
実はこのフュージョンファイトというゲーム、ジード弾までとルーブ弾以降ではゲームの仕様がガラッと変わっている。今となっては現在の仕様のフュージョンファイト!しか知らない人の方が多いであろうが、個人的にはやり込んだオーブ&ジード弾の頃の仕様が懐かしく感じる。(ので昔の話多め)
手元のHDDを漁ったらジード弾の頃の動画が出てきたので、気になる人は参考までに当時のフュージョンファイト!がどんなものだったか見てみて欲しい。
当時は何と言っても「フュージョン」要素が全面に押し出されていた。『ウルトラマンオーブ』には「フュージョンアップ」、『ウルトラマンジード』には「フュージョンライズ」という要素が劇中で存在していたのだが、それらが「フュージョンファイト!」というゲームに積極的に取り入れられていた。
そして何と言っても当時のフュージョンファイト一番の功績は、独自のフュージョン形態を数多く生み出した事であろう。
近年で言えば「ウルトラマンZ シグマブレスター」がフュージョンファイト限定の形態であるが、Zのゲーム限定フォームはこの1つのみである*2。だがオーブとジードではこんなに数多くの形態が存在するのだ。
特にオーブ弾での気合の入れ方は凄まじく、第1弾リリース時に既にゲーム限定の4形態が存在し、その後2~6弾でも毎回2つずつ新形態が追加され続けた*3。
流石にモデリングだけで精一杯だったのか、ゲーム限定形態オーブの必殺技はしょぼ質素なものも少なくなかった。しかしオーブ弾後半からはそれも改善され、毎弾どんな必殺技が追加されるか胸を踊らせたものだ。ジードに関してはリーオーバーフィストやフォトンナイト、ノアクティブサクシードなど、今でも印象深い必殺技をふるったキャラクター達が多い。参考動画として下にオーブ&ジードの必殺技集を載せておく。(ちなみに『フュージョンファイト』は名曲なので皆聞こうな)
とはいえフュージョンってシステムにも限界ってあるよね
そんな「フュージョンファイト!」を支えたフュージョンというシステムなのだが、『ウルトラマンR/B』であっさりと廃止される。それも当然で「2人のウルトラマンの力を借りる」という行為を2年もやり続ければマンネリ化するし、そもそもネタ切れもする。
そんな訳でフュージョンシステムを捨てたルーブ弾以降は、劇中玩具との連動も無くなりそれまでとは別の道を歩んでいく事となる。*4
そしてサービス開始から約7年経った2023年。遂にサービス終了が宣告されたのだった。
オーブ弾という起源にして頂点
ここまでで既に色々と説明してきたが、実はオーブ弾にはジード弾以降に存在しない画期的なシステムが存在した。それがカードの成長である。*5
フュージョンカードにはNFCチップが搭載されており、それを用いてオーブリング側でカードを認識しているのは皆さん知っている事だろう。なんと「フュージョンファイト!」ではそのチップを利用して、カードを使用すればする程にどんどん強くなっていくシステムが採用されていた。
使えば使うほどカードがレベルアップし、オーブスキルを2枠付ける事が出来て、戦闘スタイルに応じてジュクレンドが上がっていき、自分好みのショウゴウをつけられ、さらに6枠のアイテムを装備する事ができるのだ。
カードがレベルアップすることでカード本来の力が発揮できるようになり、
オーブスキルがある事によって様々な能力が付与され、
ジュクレンドを伸ばすと、自分のステータスに最大2.4倍程度まで補正がかかり、
ショウゴウがあるとカッコよく、
アイテムがあることで戦闘力が底上げされるのだ。
実際オーブ弾では最終的にキャラが下の画像の状態くらいまで育つ。
例えばゼロに「2万年早いぜ!」というショウゴウが付いているのが分かりやすいやりこみ要素だろうか*6。その他にも使える必殺技が(キャラにもよるが)3種類から2つを選択する形式だったり、例えばゼロに「ゼロスラッガー」のアイテムがつくと*7ステータスにボーナスが掛かったりと、今では想像も付かない程のやりこみ要素があった事が伺える*8。
ちなみにこの中だとジュクレンドが一番のやりこみ要素だ。戦闘スタイルによって「コウセン」「キック」「パンチ」「ボウギョ」のそれぞれに1プレイで最大0.5までのポイントが貰え、最終的に140まで上げる事が出来た。言うまでも無く1クレ100円なので、単純計算で28,000円を費やさないとジュクレンドはカンストしないのだ*9。
だがこのジュクレンドという要素は意外と馬鹿にならない。まずステータスに(ジュクレンド/100)倍の補正がかかる*10。更にジュクレンドが一定値(確か80)を超えると限定の超高難度ミッションが出現するのだ。やり込んでいる人のみが挑戦できるという事で、それまでとは次元の異なる難易度を誇るミッションだった。(せっかくなので友人の攻略動画を貼っておく)
更に凄いのが、この限定で登場する高難度ミッションをクリアすると、ネームプレートの色が変わり、更には☆まで付いたのだ。
このネームプレートに変化がある、というのが絶妙なシステムだった。何気ない通常のプレイ画面の中にも垣間見えるやりこみ要素こそ、まさにやり甲斐がないだろうか*11。例えばふと前の人のプレイ画面を見た時にキャラの横に星が付いていると「きさまこのゲームやり込んでいるなッ!」となること間違いなしである。
こんな金ドブシステムのジュクレンドというやりこみ要素は、今のフュージョンファイトからは全く想像も付かないだろう。
その他にも、ゲーム終了時に一定確率でバルタンをシバくミニゲームが発生したり、同じく一定確率で経験値の美味しい「ご褒美ミッション」が出現したりしたのもこの頃のフュージョンファイトの特長だった。
全然関係ない話だが、オーブ3弾まではウルトラマンがピンチになってもカラータイマーが鳴らなかった。今考えると信じられない話である。
育成要素って良くない?
晩年のフュージョンファイトに明確に存在しなかったのがこの育成要素である。
オーブ弾ではそのカード自身の特性や可能なフュージョン先を考慮しながら、自分の好みに応じて文字通り「世界で自分だけの」カードを作ることが出来た。覚えさせる必殺技、装備するスキルにアイテムにショウゴウを自分の好きなようにカスタマイズできたのだ*12。だからこそカードに思い入れも生まれる。*13
一方で近年のフュージョンファイトは、現行の戦闘システムと現在刷られているカードのスタッツと睨めっこしながら、スコアを伸ばす組み合わせを試行錯誤するゲームという側面が強い。*14
前者がRPGゲームライクであるなら、後者はTCGやシミュレーションゲームとでも言おうか*15。勿論どちらが良いかは個人の好みによる所が大きいし、どちらが優れているという事もない。一応言っておくが、ジード弾までの戦闘システムが現在の物と比べてかなり簡素だったのは事実だ。
ただ周りのアーケードゲームを見渡すと、ICカードを用いて自分のプレイ状況を保存できるゲームが圧倒的に多い。それは例えば仮面ライダーのガンバライジングもそうだし、ガンダムも音ゲーもクイズゲーも、基本的にはICカードを前提としたプレイが想定されている。だがフュージョンファイトにはそれがなかった。自分のプレイの積み重ねが一切反映されない状況、というのは少し寂しいものがあるのではないかと自分は思う。何度もプレイしようというモチベーションになりにくい。
だからこそ自分はオーブ弾やジード弾に熱中したのかもしれない。
カードデザインの変遷
さてフュージョンファイトの歴史といえば、弾を追うごとにカードのデザインが変わっていったのも印象深いだろうか。オーブ弾こそかなりシンプルなデザインだったが、年を経る毎に所謂DCDらしいデザインとなっていった。
R/B弾からトリガー弾までのベースデザインは同じなので、大まかに4種類のカードデザインが存在したこととなる。皆はどれが好きだろうか? 個人的にはジード弾のデザインがお気に入りだったりする。(でも最近のゴテゴテギラギラしたのも好き、オーブ弾のシンプルさも好き。皆違って皆良い)
ここで比較したのは最高レアのカードだが、実はCP(キャンペーン)カードのデザインも非常に魅力的であった。確かジード弾から導入されたレアリティだったと記憶しているのだが、毎弾毎弾色々な趣向のCPカードが作られている。排出率はそこそこ高めながら最高レアに負けずとも劣らないその絢爛なデザインは、子供を始めとするカジュアルなプレイヤーを特に喜ばせたのではないかと思う。
レアリティの話で言うならば、トリガー弾から追加されたSEC(シークレットレア)も欠かせないだろう。一部DCDに存在するシークレットという概念を導入した形ではあるが、どのカードも通常カードとは一線を画すデザインとなっている。 当然ながら排出率こそ低めではあるが、もし引くことが出来たらその特別感やデザインも相まって、非常に強く所有欲を満たしてくれる存在となる事間違いないだろう。どれも専用の必殺モーションを備えているというのもまた魅力的だ。
フュージョンファイトはカード排出機?
とここまでカードのレアリティの話をしてきたが、間違いなく近年のカードは「所有欲を満たす」存在と成り得ていた。一方で先にも述べた通り、ゲームシステム自体はオーブやジード弾と比べてリプレイ性が低いものになっていたのも事実だろう。
オーブ弾ではそれこそ1枚のカードに3万円近くのお金を注ぎ込む事が可能なシステムであったし、それをするだけの価値はあったと思うというか思いたい、思わせて。だが今のシステムはそうではない。特定のカードを出すのに3万円使う事はあるかもしれないが、既に引いたカードに3万円注ぎ込むなんてことは到底あり得ない。
だからこそ晩年のフュージョンファイトは、ちょっとコインを入れて回してみて、キラキラするカードが出たらとりあえず使ってみて、カッコいい必殺技を堪能してそれで終わり! という存在になってしまったと思う。
いや自分がそうなってしまったという話なだけなのだが。*16
現在は現在で「スコアアタック」というやりこみ要素があるのだが、実際スコア目的でやりこんでいた人というのはどれくらいいるのだろうか?*17 残念なのはこのスコアが筐体毎だという事だ。もしこれがオンラインランキングだとしたら、もう少しやりがいもあったのではないだろうか。
これは完全に妄想だが、カードが育つシステムが続投されていて、かつそのスコアランキングで一定順位以内に入ることができれば特別な称号をゲット…! なんてシステムがあったりしたら楽しいだろうなぁと、これを書いている今思った。妄想乙。
フュージョンファイト、サ終
じゃあ最近のフュージョンファイトはクソだったん? と思うかもしれないが、決してそういう事を言いたいわけではない。先にも述べたように、R/B以降の作品が「フュージョン」という目玉システムから離別してしまった結果、フュージョンファイト運営側としても非常に困った事と思う。だがそんな中でも、それこそCPカードだったり新キャラ導入だったり、クライマックス技だったりSECだったりと、出来る範囲の中で我々を楽しませようとしてくれていたように思う。*18
実際、そのウルトラマンの主題歌をバックに凝ったカッコいい必殺技で敵に止めを刺すのって超興奮しない?*19
とはいえ使用している筐体は10年前の物。他のもっと画面が大きかったり画質が良かったりフィールドにカードを配置できたりするようなカッコいい新しい筐体と比べれば出来ることも当然限られてしまう。
フュージョンファイトを長年やっていた人なら正直薄々感じていたのではないだろうか? このゲームどんどん先細りしているなと。
オーブやジードの頃は1年に6弾展開されていたものが、R/Bの頃から1年に5弾、1年に4弾とどんどん減っていき、トリガー弾からは年に3弾のみの展開となってしまった。加えて設置台数もどんどん減る有様。
そしてその不安を確信に変えたのが『ウルトラファイル』というアプリの存在である。
これは要するに家でフュージョンファイトを遊ぶことができるアプリだ。スマホのカメラ機能でカードのバーコードを読み込むだけであら不思議! あなたのスマホで簡易版のフュージョンファイトを遊ぶことができるのです!
コレクションの補助となるアルバム機能だけならともかく、実際に戦闘をする事が出来るのがこのアプリのヤバい所。もちろん本家程凝った戦闘ができるわけではないが、必殺技シーンを見ることができる。できてしまうのだ。
カードさえあればわざわざゲームセンターに行かなくても、家でスマホを使って簡単に、より高画質に、高音質で*20ウルトラマンの必殺技を楽しむことが出来るのだ。こんなアプリがあるのにわざわざフュージョンファイト筐体でプレイをしようと思う人がいるだろうか? 普通はいない。
はっきり言おう。
こんなアプリは本来存在してはいけないのだ。
それにも関わらずこのアプリがリリースされた理由はただ一つ。「そろそろフュージョンファイトは終わっちゃうけど、これまで皆が集めたカードが無駄にならないようにアプリを作ったよ!」という運営側の思いやりだ*21。
この『ウルトラファイル』のリリースがフュージョンファイト稼働終了の確定演出となってしまったことは疑いようもない事実なのである。
フュージョンファイトの後継はあるのか?
実は仮面ライダーのDCDである『ガンバライジング』もこの2023年に稼働を終了する。だがあちらは既に『ガンバレジェンズ』という新規タイトルに移行することが発表されている。
ではフュージョンファイトも『ウルトラマンフュージョンファイト!』が終わるだけで、なんか凄い新しい筐体になって『ウルトラマンナンカスゴイファイト!』というゲームが始まるのではないか? という期待をしている人もいるかもしれない。
だがその可能性は限りなく低いように思う。
その根拠の1つ目が、こちらの文章。
既にこの時点で後継が存在しない匂いがプンプンする。特に最後の「今後とも(アーケード展開は無いけど)ウルトラマンシリーズを何卒よろしくお願い申し上げます」という文章なんかが露骨にそうだ。念のためにガンバライジングの方の稼働終了のお知らせも載せておく。
フュージョンファイトのそれと打って変わって、こちらは非常に前向きな文章であることが分かるだろう。
つまりそういう事だ。
もうこれだけで十分な気もするが根拠の2つ目はやはり『ウルトラファイル』というアプリの存在である。先程も言ったがこれは存在してはいけないアプリだ。これが存在する以上、ウルトラマンのアーケードゲームの存在は許されない。言わばジョーカーだ。
冷静に考えてみてほしい。『ウルトラファイル』をリリースしながらアーケードの新展開をするということは、フュージョンファイトのカードとは互換性が一切存在しないか、フュージョンファイトとは比べ物にならない程の映像クオリティのゲームが世に出るという事に他ならない*22。そんな事があり得るだろうか? 残念ながらそれは無理だろう。
加えて言うなら、現在の日本の情勢がアーケードゲームに対して非常に向かい風であるのも事実だ。消費税の増税や物価の上昇が起きても、「ワンコイン100円プレイ」という設定が値上げを難しくしている。更に数日前には、電気代の高騰によりゲームセンターが悲鳴を上げるというニュースもあった。最近はかなり緩和されてきたが、感染症がゲームセンターに大打撃を与えたのは言うまでもないだろう。
こんな状況の中で、今後もウルトラマンのアーケードを展開していくのは厳しいという結論が出たのだろう。だが仕方のないことである。
こっから自分語りいいっすか?
このフュージョンファイトというゲームは、自分にとって非常に思い入れの深いタイトルである。今となってはもう昔の話だが、オーブ弾やジード弾の頃はそれこそ狂ったようにこのゲームをプレイしていた。このブログも半ばフュージョンファイト攻略ブログになりかけていた程である。当時は大学の帰りにゲームセンターに通っていたものだ。今となっては連コでレアカード排出即ニマニマおじさんと化してしまったが。
ダメージ計算式を出してみたくて、「固有係数*23」という隠しパラメータの存在を突き止めたのもいい思い出だ。
その頃このフュージョンファイトというゲームの繋がりで色々な人と知り合った。その中には今でも続いている交流も存在する。そんなフュージョンファイトが終わっててしまうと言うのは、正直かなり寂しい。
フュージョンファイトが始まった頃のブログ記事で「もしかしたら次の弾で稼働終了してしまうかもしれない」なんて冗談で言っていたが、それが現実になる日が来るなんてあの頃の自分は思いもしていなかった。
そもそも最近はウルトラマンの家庭用ゲームというのがほぼ存在していない*24。そんな中で、現行のウルトラマンを使って遊ぶことが出来るゲームの存在というのは非常に貴重だったと思う。ありがたい事に毎年新作のウルトラマンが放映されているが、その新ウルトラマンを使って*25ちゃんと毎年遊ぶ事が出来たのには本当に感謝しか無い。
だからこそ、次作以降のウルトラマンを使って遊べるゲームは存在しないのだろうかと悲しくなってしまうが。
一番思い入れのあるカード
オーブ弾のカードは成長システムも相まって自分だけのカードに育てることができ、だからこその思い入れが生まれると言った。
それは自分がそうだからで、オーブ弾3弾で引いたウルトラマンネクサスのカードには今でも強い思い入れがある。自分がウルトラシリーズでもトップクラスに好きなネクサスが、フュージョンファイトに新規キャラとして最高レアのURで実装される! という情報を聞いた時は興奮したものだ。
そんなネクサスを自引きした時の感動は今でも覚えている。正直出ると思っていなくて、カードを手にしながら一人呆然としていた。
そんなネクサスのジュクレンドをせっせと上げ、自分が考えたベストなスキルを付け……そして自分の考える最強のネクサスを作り上げた。(ステータスは先程画像で載せた通り)
自引きするのに掛かった金額+スキル厳選等にかけた金額+ジュクレンド上げにかけた金額は5万くらいになるだろうか? しかもお金だけではなく、時間もめがっさ注ぎ込まれている。ジュクレンドカンストまでに28,000円必要という話をしたが、それは単純に100円玉を280回入れれば済む話ではない。280回のプレイが必要なのだ。1プレイ4分と仮定しても、20時間近く費やした計算になる。えっマジ?
今となってはこのカードのデータを筐体で見ることは出来ない*26。だがこのカードとの記憶や思い出は僕の胸の中にはっきりと残っている。
これは世界に一枚だけの、僕だけのウルトラマンネクサスなのだ。
だからこそオーブ弾から7年経った今でも、こうやって仰々しくカードを飾っている。本来ならウン十万とかウン百万とかするカードで行う飾り方かも知れないが、それでも自分にとってこのカードは、どんな高価なカードよりも価値がある物だから。
こうやって改めてこのカードに対する思い入れを書いていたら、割とこみ上げてくるものがあって少し困っている。
おわりに
フュージョンファイト稼働終了のお知らせを聞いてじゃあ軽く文章でも書くかと思って筆を執ったのだが、気が付いたら1万字を超えてしまっていた。
今の気持ちはと言えば、やはり寂しいの一言に尽きる。楽しいことも辛いこともあって、最後は程々の距離感で付き合っていたこのフュージョンファイトだが、いざ終わってしまうと聞くと色々な思い出が脳裏をよぎっていく。
個人的にはSECが各ウルトラマン1枚ずつ実装されるくらいは続いて欲しいと思っていたのだが、それも叶わぬ夢となってしまった。
それでも、ウルトラマンフュージョンファイト!という素晴らしいコンテンツを与えてくれた運営に感謝の意を表したい。
それでは、またいつかどこかで会いましょう。ではでは。
*1:衝撃的とは言ったが、実際の所終わる兆候はプンプンあったので、寧ろ「遂に来たか……」という感じ
*3:本来スーツ化される予定のなかったライトニングアタッカーが、『ウルトラファイトオーブ』にて映像作品に逆輸入されたというエピソードも思い出深い
*4:その後『ウルトラマンZ』にてアクセスカードやウルトラメダルと、『ウルトラマンデッカー』ではディメンションカードとの連動がなされるが、あくまで補助的な物に留まった
*5:一応ジード弾でもカプセルは成長したが、カードの成長程の魅力ではなかったと思う
*6:期間限定のイベントでショウゴウが配布され、キャラにぴったりの物を付けるという楽しみがあった
*7:つまり自分に関連のあるアイテムだと
*8:というか実際今振り返ってみてビックリしている
*9:これは本当に単純計算で、実際はジュクレンド倍加ボーナス等も存在したのでもう少し安価で済むはず。ただ結局、他のスキル厳選といった要素で金を持っていかれる
*10:これが他のスキル等といった補正よりもかなり大きく、下手にスキル厳選をするよりもジュクレンドをカンストさせた方がよっぽど強くなる
*11:実益が無いからこそのやり甲斐である。いやまあジュクレンド上げるだけでめちゃ強くなるんだけど
*12:自分の好きなスキルやアイテムが付くとは限らないが
*13:当たり前だけど、「フュージョンファイト!」というゲーム自体が『ウルトラマンオーブ』という作品ありきで作られているから、オーブ弾の完成度って高いんだよね
*14:ただ仮に最適な組み合わせを考案したとしても、結局スコアが出るかどうかは運ゲーになってしまうというのが絶望的なところではある
*15:どちらかというとソシャゲに近い印象もある
*16:あくまで自分の感想
*17:ちなみに友人はスコアの上振れを引くために死んだ目で連コしたと言っていた
*18:いやでもやっぱりメインの戦闘システムに関してはかなり思う所もあるけどね
*19:オーブ以降の主題歌しか流れないのが玉に瑕だったが…
*20:10年前の筐体と最新のスマホ、映像の綺麗さは比べるまでもない
*21:実際めちゃくちゃありがたい
*22:新展開してもモデルやエフェクトがフュージョンファイトの流用なら、結局ウルトラファイルで良いじゃんとなってしまうため
*23:この固有係数という言葉は自分が勝手につけたものであるが、実際開発側ではなんと呼ばれていたのだろうか…?
*24:令和版Fighting Evolution出してくれませんか…?
*26:出来ないよね?