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SamsungのSSDが壊れたけど保証期間内だったので修理に出した話

はじめに

PCパーツで壊れて一番困る物とはなんだろうか?

そうSSDやHDDなどの記憶媒体だ。基本的にパーツなんてものは壊れたらそれを期にウキウキしながら最新のパーツを買ってきて交換すれば良いのだが、記憶媒体が壊れた場合はそうもいかない。大事にしてたあのデータや、明日必要なあのデータが消えてしまったら……

データが消えた時の労力はまさにお値段以上。だからこそストレージの取り扱いには気を付けないといけない。*1

今回は自分のPCでDドライブを担当していたSSDSamsung 870 EVO 2TB」くんが突然死*2した話を書いていこうと思う。

少しググればSamsungSSDを保証を使って修理した、という記事がいくつか出てくる。それらは数年前の物であり、今回の記事は2023年最新版ということでここは一つ。

壊れる前兆

突然死と言ったが、厳密には突然ではなく「あーこいつその内死ぬんだろうな」という前兆は存在した。

実はCrystalDiskInfoをたまーに見るのが趣味なのだが、このSSD明らかに寿命の減りが早かったのだ。

今回壊れたSSDは2021年6月に購入した物。それが1年と半年使用しただけでこのザマである。

2023/3/3

健康状態44%。こんな数値を見たことがあるだろうか? 自分は初めて見た。*3

SSDの寿命と聞いて真っ先に思いつくのが総書き込みバイト数、TBW*4だと思う。TBWは基本的に元のSSDの容量に比例するのだが、このSSDは容量が2TBという事もあって、Samsungの保証するTBWは脅威の1200TB。10年間毎日300GB近くの書き込みをし続けてようやく消費できるレベル。

このSSDを一般環境よりは過酷な使い方をしていたと思うが*5、それでもこの時点で総書き込み量はたったの28TB。数値的には2%程度しか消耗していないはずだ。だがそれでもこのソフトが示す健康状態は44%。うーんこの。*6

崩壊は加速する

それだけならまだ良かったのだが*7、10日後にこのソフトを見た時には健康状態が39%になってしまっていた。10日で5%減、つまり単純計算でこのSSDの命はあと80日程度という事。

このSSDに何らかの異常が起きていることは火を見るよりも明らかなので、この時点でフルバックアップを取るなどの対策は取るべきだったのだろうが、今回はそれを怠ってしまった。

ただ完全に何もしなかった訳では無い。ここで自分が取った対策は「新しく2TBのSSDを買ってきて、現在870EVOくんが担当している毎日数十GBの書き込みをそっちに担わせよう。使用頻度が減ればこの870EVOくんの寿命ももうちょっと伸びるだろう」という物だった。

今考えれば脳死でバックアップを取っておくべきだったのだが、自分はここで経過観察という道を選んでしまったのだ。

経過観察

では実際その経過観察の具合はどうだったのか。

なんとその後、一切観察しなかった

のである。それから数ヶ月してSSDが突然死を迎え、そこでようやく「そういえばこのSSDヤバかったな…」という事を思い出した程である。

その原因の一端は間違いなく神映画グリッドマンユニバースにある。3月後半からの自分は、このグリユニという映画に夢中になりすぎていた。そのせいでこのSSDの事を完全に失念してしまっていたのだろう。そういう事にしておいて欲しい。

note.com

ちなみに2023/3/12時点で寿命が39%だった。約10日で5%減したことを考えると、ここから「このSSDは5/31頃に寿命を迎える」と予想できる。

実際にこのSSDが死んだのが2023/6/11だった事を考えると、CrystalDiskInfoの出した「健康状態」の数値の信憑性にびっくりする。恐らく6月に入った頃には健康状態も数%になってしまっていただろう。

という訳で壊れてしまいました

このSSDが壊れた状況はどんなだったかと言うと、「DiabloⅣプレイ中に急にPCがフリーズを起こし、二度とWindowsが起動しなくなる」という物。*8

ゲームプレイ中にPCが落ちるというのは、残念ながらこのPCでは稀によくある話だ*9。とはいえ今回のケースでは「Windowsが起動しない」という致命的な問題も発生してしまった。

OSが起動しないというのは結構ヤバい。Windows10というのはかなり安定したOSで、よっぽど変なことをしない限りOSが起動しなくなるなんて事はまず無い。

だが何をしてもWindows起動時のぐるぐるが止まらず、色々試しても一向に起動する気配無し。泣きながら作業していた所「そういえばSSDヤバかったよな」と思ってSSDを引っこ抜いたら、無事Windowsが起動しましたと。

なるほどSSDが壊れたんじゃねーの。

という訳で壊れた。このSSDはDドライブだったのでOSの起動には関係ないのでは? と思ったのだが、そんな事も無いらしい。また一つ賢くなってしまった。

オタク、焦る

PCの不調は早々に解決できて良かったのだが*10、とはいえSSDの故障はそれはそれで非常に困る。

今すぐ仕事で使うようなデータこそ入っていないもの、Dドライブという事もあってピクチャやドキュメントやミュージックと言ったデータがある訳で。あとは昔撮った映画の元動画が入っていたりと、壊れてみて初めて「いやこれやべーなぁ…」というのを身に沁みて感じた。

とりあえずSSDをUSB経由でPCに繋いでみるも、「このドライブを使うにはフォーマットが必要です」と表示される。いやいやフォーマットはちょっと待って欲しい。*11

というかそもそも、この壊れたSSDをPCに繋いだだけで挙動が滅茶苦茶重くなる。なるほどこれはOSも起動しないわけだ。

正直この時点でデータの復旧は絶望的なのだが、人間というのは諦めが悪い生き物で「SSD 壊れた データ 復旧」などとググることを始めてしまう。そうすると様々なデータ復旧ソフトや業者が出てくる訳だが、わざわざ業者に頼むほどでもないし*12今回は復旧ソフトを試してみようと心に決めた。

データ復旧……できますかね?

調べてみると色々な復旧ソフトが存在しているが、最初に決めたことは「無料のソフトは使わないでおこう」という事だった。どうせダメ元なら無料ソフトをとりあえず試すのもいいじゃん! と思うかもしれない。ただ、無料ソフトを使った事でSSDのデータの残滓が壊滅的なまでに破壊されてしまい、有料ソフトでも復旧不可能な状況になってしまう可能性がある。

「ただより高いものはない」という言葉もあるし、少々値は張るかもしれないが有料ソフトを使おうと決心した。そんな中色々情報を見ていて使おうと決めたのが「EaseUS Data Recovery Wizard Professional」である。

正直ちょっと胡散臭いなって思っちゃったのは内緒

選んだ特別な理由というのは特に無いのだが「データ復旧率97%」というバナーを見て、「おうおうそこまで言うなら復旧してもらおうじゃんよ」と思ったのを覚えている。

物は試しとこのソフトの無料版をインストールして見た所、Windows上では全く見ることのできなかったSSDの中身を見ることができるではないか! いつも見慣れたフォルダ達がそこにはまだ存在していたのだ!

あれ、もしかしていけるんじゃね? と思って即1ヶ月分のライセンスを9,790円*13で購入。

神にも祈るような気持ちで復旧を開始した所、14時間程かけて無事に復旧を完了してくれた。14時間もかかったのか、と思うかもしれないが、明らかに復旧できるゲームのデータやもう使わない200GBくらいの動画も一緒に復旧させてしまったのでかなり時間が伸びてしまったのだと思う。ここら辺のチェックを外しておけばもっと早く終わっただろう。

確かにいくつかのファイルはサルベージできなかったが*14、体感的には文字通り97%近くのデータは復旧できたのでは無いかと思う。

まさかここまで復旧できるとは思っていなかったので正直感動した。ありがとう。

jp.easeus.com

余談

今記事を書く為にこの復旧ソフトのサイトを開いたのだが、少し放置してきたら10%オフのクーポンが表示された。これ使えば良かったなぁ!

10%オフで買えるらしいですよ

という訳でSSDを修理に出す

ここまで来てやっと本題。壊れたSSDを修理に出す。「Samsung SSD サポート」でググって一番上に出てくるサイトがこれなのだが、電話番号が書いてあるのみ。もちろん電話しても構わないのだが、もし郵送する事になった際に住所等を口頭で聞いてメモするのは非常に億劫である。そんな訳でどこかにフォームがある筈だともう少し探してみる。

するとこちらのページからアイ・オー・データのお問い合わせフォームに飛ぶことが出来るので、詳細を書いて送信する。

自分のPCは自作したものなので記載する所が少々多い。でもスペック自慢してる気分でちょっと楽しい。*15

結構記入する所あるんすね

SSDを送りつける

先程のフォームから昼にお問い合わせをした所、その日の夜にはメールで返答があった。

故障かもしれんからSSDを送ってくんろー

到着日から一週間で発送するよー

紛失などを防ぐために配達証明ができる宅配便で送ってねー

データ消去の同意書に名前書いて同梱しちくりー

購入履歴が確認できるものもよろしくなー

との事。加えて

 ・次のうちいずれか一つでも該当する場合は全て保証対象外となります。

①保証期間を経過している、または書き込み総容量が規定値を超えている

②製品シリアル番号がない

③シリアルシールを剥がされているなど読み取れない

④製品が破損(傷がある、欠けている)している

並行輸入品・海外パッケージ品・中古またはオークション購入品

とも記載されていた。今回の870EVO 2TBは5年保証*16なので問題なし。書き込み総容量も前述の通り全然セーフ。その他項目も普通に日本国内で購入していたら問題ない物ばかりだろう。

送れって言われてもちょっと困るよね

じゃあさっさと送ろうという話なのだが、これが意外と難しい。普段からメルカリ等で発送をしている方なら余裕なのかもしれないが、自分は購入するのが主で、販売する方には慣れていない。すると当然こういう疑問が湧いてくる。

どの方法で送ればいいんだ……?

日本郵便クロネコヤマト、佐川急便。色々な会社が存在し、各社の中でもサービスが複数存在する。「荷物を送るというのは難しいことなのだな」と痛感した。

そんな中今回自分が選んだのがクロネコヤマトの「宅急便コンパクト」。

宅急便コンパクト

そもそも郵送するにあたって箱を用意する所から面倒なのだが、この宅急便コンパクトはコンビニ*17で専用の箱を70円で購入することができ、それを組み立てて中身を詰めれば良い。なんて簡単なんだ!

送り状の用意も面倒だと思うかもしれないが、あらかじめフォームに記載しておくと専用のQRコードが用意される。それをヤマトの営業所に持っていけばそのコードをかざすだけで、送り状の印刷も貼り付けも全部ヤマトの人がやってくれる。ベンリスギーーーー!

今回は「クロネコメンバーズかつ営業所に持ち込み(-150円)」「デジタル送り状(-60円)」「キャッシュレス決済(-1円)」もあって、送料自体は439円で済んだ。箱代70円も入れると509円。最安ではないかもしれないが、配達証明があることと手軽さも踏まえると、中々良い手段だったのでは無いだろうか。

帰ってきたSSD

サムスン修理センターに到着したのが6/14であり、メールにもあった通りちょうど一週間後の6/21にセンターから発送された。

結果としては、「確かに壊れてたから新しいのに交換したよー」という形。

余談だが自分はSSDを購入した時のボロ箱に入れて送ったのだが、その箱そのままに入れられて帰ってきた。新品の箱とか用意してくれてもよかったんすよ

箱にSSDを裏向きに入れたのだが、それもそっくりそのまま裏向きで入れられていた。丁寧な仕事。

修理報告書

という訳で帰ってきたSSDをPCに繋いでみたのだが、無事何事もなく認識された。ディスクマネージャーで「これを使うにはディスクを初期化する必要があるよ」というメッセージが表示されたので、まさしく工場出荷の状態にして送ってくれたのだろう。

CrystalDiskInfoを見てみると、確かに出荷前に検査してくれた形跡がある。

元気になってよかったね(´;ω;`)

そんな訳で、SSDがぶっ壊れるという大イベントも、無事終了を迎えた。

お か え り

余談その1

修理報告書に書いてあったが、「データの参照は弊社でも不可能」だったらしい。そんな状況から97%のデータを復旧したあのソフトって一体……

余談その2

当時26,980円で買ったこのSSDだが、現在はAmazonで16,159円で買うことが出来る。いや本当に最近SSD安いっすよね…

壊れた! という記事を書いておいて何だが、この870EVOシリーズは結構良い商品だと思う。最近はとある事情もあって、聞いたことも無い謎のメーカーのSSDが訳分からんくらい安く売られたりもしているが、安心を買いたい人には大手企業のSSDを選ぶという選択肢もアリだろう*18

Samsungに関して言えば、ここまで書いてきたように保証もしっかりしてるしね。韓国企業が無理って人にはダメだろうけど

まとめ

SSDのバックアップはしっかり取ろうな!!!

CrystalDiskInfoを見ていると突然死を回避できる場合もあるので、皆も是非見てみような。

crystalmark.info

*1:あっでもハイエンドのグラボが壊れた時はもっとしんどいかも。あいつら純粋にたけーからな

*2:突然ではない

*3:ちなみにSamsung SSDの場合、この健康状態は「ウェアレベリング回数」の数値を出しているらしい

*4:Terabytes Written

*5:毎日数十GB程度の書き込みをし続けていた

*6:厳密に言うとこの健康状態とTBWの相関はあまり無いと思うのだが、ここでは目安として

*7:いや良くないな

*8:冷静に考えるとSteam等のゲームはこのドライブに保存していたし、それでガンガンゲームしてたら対処療法もクソもねーわな

*9:APEXやってる時とか特に酷かった

*10:今回はSSDの不調をあらかじめ予期していたから良かったものの、そうでなかったらPC全バラコースだったと思う。そういう意味では怪我の功名だったかも

*11:後で試したが、フォーマットも失敗した

*12:というか2TBほぼ満杯のデータ復旧を頼んだらいくらになるのか想像もしたくない

*13:ちなみに1年ライセンスが11,900円、永久ライセンスが17,900円。もう1度使うくらいなら永久ライセンスを買った方が良いのだが、もう1度使う羽目にはなりたくないと思い1ヶ月分にした

*14:例えば復旧したSteamのゲームデータに対して整合性のチェックを行ってみたところ、不足ファイルが発見されるケースがちょこちょこあった

*15:このフォームの記入例がZ690だったりCore iの12世代だったりと、意外とメンテされていることが分かる。少なくともここ2年以内に更新してそう

*16:保証期間が長いのは純粋に嬉しいよね

*17:ローソンは日本郵便と提携してるから買えないっぽい

*18:とか言いつつ自分も激安SSD2つくらい買ったけど